温泉は日本の文化の代表として有名だと思いますが、今注目したいのはこの記事のタイトルにもある「ラドン温泉」
名前だけ聞くとちょっとあやしいと感じる人もいるかと思いますが、しっかりした定義のある温泉です。ただし、日本でもかなり希少な温泉で日本全国でも7%ほどしか確認されていません。
そんなラドン温泉が健康、美容に良いと話題になったことから注目を浴び、今では多くの人々から愛されている知る人ぞ知る温泉となっています。
この記事ではラドン温泉について好奇心の赴くまま解説していきたいと思います。
ラドン温泉とは

ラドン温泉は日本の「温泉法」によって要件が定められています。要件を満たしてはじめてラドン温泉と名乗っていいとされています。
その要件とは1kgの温泉水にラドンが111ベクレル以上含まれていれば、法律に基づいて「放射能泉」と表記して良いとされています。
放射能泉といっても成分によって表記方法は変えるよう法律でさだめられています。
単純弱放射能泉、単純放射能泉、含放射能泉、含弱放射能泉と細かく分けられます。
この表記方法は別記事で説明しようと思います。
「放射能」と聞くと3.11の原発事故もあり怖いイメージがついていると思いますが、温泉のラドン成分はレントゲンよりももっと少ない量の微弱なものとなります。
微弱であることで逆に健康や美容に良い影響を与えてくれていることはこれまでの研究結果で証明されてきています。これはホルミシス効果といわれています。
ホルミシス効果とは、大量だと被害が大きいものでも少量や適量であれば良い効果をもたらすというもの。
薬や医療用大麻、麻酔薬などがそれにあたります。
放射線も大量に浴びると危険ですが、極微量であれば体内から細胞を刺激します。それに対抗するように細胞が活性化され新陳代謝の向上や免疫力の向上、抗酸化作用が期待されます。
「Raラドン」とは
ラドンとは、ウランが放射性崩壊してラジウムになり、それがさらに崩壊が進んで自然に発生したガス状の放射性ガスです。
濃度が高いと被爆の危険性が高く、自然界には汚染地域は存在します。WHOも危険地域と対策を研究し公表しています。
ラドン温泉は、そのガスがお湯に溶けて溢れ出ている状態です。揮発性が高いため、空気中にすぐに逃げてしまいます。そうして実際に温泉として楽しもうとする頃には微弱のラドンしか残っていません。
おかげでちょうど人体には良い効果を与えてくれる濃度で楽しめます。
放射能ってこわくないの?

もちろん浴び続けると危険ですが、基準を理解していればそんなに怖がるものではありません。
例えば「年間1ミリシーベルト(mSv)」という基準が3.11の原発事故のあとにニュースで取れ上げられた基準値です。
「シーベルト」というのは人体への影響度合いの単位です。要はダメージの単位です。
年間で1mSv以下になるように日本では定められています。一応の健康被害はおさえられるだろうという基準値です。
食品では年間の1mSv以下になるようにするため、食品中の放射性セシウムの基準値は100ベクレル/キログラム(bq/kg)と定められています。
新しい単位がでてきました。
「ベクレル」とはどれくらい放射線を出しているか?の単位です。攻撃力の単位ですね。
上記をわかりやすくゴジラで例えますと
ゴジラが口から出すビーム攻撃。
あのビームを1秒間に何発連射できるかが「ベクレル」
1秒間に100発連射したら「100ベクレル」です
そしてあのビームを1発くらったときの相手へのダメージの量を「シーベルト」
1発で100ダメージ受けたら「100シーベルト」
1発で1ダメージだったら「1シーベルト」
ということになります。
ラドンはガスなので炭酸ガスのように常に抜けていっています。
だいたい30分で抜け始めます。
効果は皮膚からと呼吸から取り込みますが、圧倒的に呼吸から体内に入るほうが効果が高いとされています。皮膚からはほんのちょっとしか吸収されないためです。
そのため一番いいのは飲泉です。直接吸収できるため非常に効率が良いです。
次に温泉に入ったときの蒸気を呼吸から取り入れることが効果大です。
最後に皮膚からの吸収です。
以上から長湯は必要なく、無理なく自然に温泉を楽しんで頂き、一番は飲泉で効果を得ていきましょう。
効果・効能

ホルミシス効果によって非常に美容と健康に良いと期待されています。
例えば
- 疲労回復
- 血行促進
- 免疫力の向上
- 保温効果
- 美肌効果
- 髪のツヤ
また、有名な話だと末期がん患者が治ったという話もよく聞きます。
医療の分野でも期待をされている治療法のひとつです。
昔から日本では「湯治」といわれ、万病が治る温泉として地元で重宝されていました。
温泉で体を温めること自体も健康美容に非常に良いため、ラドン温泉に限らず楽しみながら若々しくいられると思います。
実際に入った体験
ここまではネットで情報は転がっているのですが、実際にラドン温泉に入るとどうなのか?
最初は都市伝説とか、言い伝えとか噂程度でまったく期待していませんでした。
入ったときに最初に感じた異変は
・お湯が痛くない。です。
通常塩素消毒された水は皮膚でチクチクしたりするのですが、源泉掛け流しは塩素消毒をしないためその刺激がなく、滑らかなシルクの肌触りのように感じました。
これは入ってみないと感じなかった感覚なので感動しました。
・塩素臭がありませんでした。
プールのにおいです。あれも消毒のにおいですが、それもありません。
最近では香害と言われるようにニオイに注目する時代です。それを考えると今の人には快適に感じると思います。
入ったあとも感動は続きます。
・肌のツヤツヤ、プルプル感が圧倒的に違います。
いつまでも保湿されている感じです。それは3日以上続きました。
これも塩素が入っていないことの効果です。塩素は水分を蒸発させてしまうため、皮膚がすぐカサカサになるのですが、源泉かけ流しは塩素無しのためそれがありません。
・体が軽くてしょうがない。とくに足腰。
いままでが重かったのかと、この瞬間に実感するくらいの軽やかさ。
・湯冷めしません。体内からずっとあったかくぽかぽか。つま先までちゃんと血液が回ってるのがわかります。
体が芯から温まるのはラドン温泉の効果だそうです。たしかに他の温泉よりずっとぽかぽかがつづいていました。残念ながら一応健康体だったので、病気や不調の改善は感じられませんでした。
ですが美容の観点からなら圧倒的に変化を感じられました。
注意点

上記でも説明しましたが、長時間の入浴は必要ないです。適度に楽しみながら入りましょう。
もし効果を得たいなら飲泉もしくは蒸気を呼吸から取り入れるだけで十分です。
また、ラドン温泉といっても湧き出す源泉の成分は場所によってまったく違います。
含まれている成分は成分表を参考にするといいですが、そもそもラドン温泉と表記していいのは法律の基準値を満たしたものなので、そこは心配しなくて大丈夫です。
おすすめラドン温泉施設
ラドン温泉は日本に7%ほどしかない希少な源泉です。
そのなかでも、私は「源泉かけ流し」または「源泉100%掛け流し」をおすすめします。
この2つの条件を満たす施設はもう数えるほどしかありません。
また、公式HPでは源泉かけ流しと表示されていない施設もありますし、掛け流しは一部の浴槽のみなどはHPでは記載がなかったりします。
ネットではラドン温泉だけ書いて集客するのが一番マーケティングとしてはいいのです。
掛け流しと書かれていても要注意です。
なので実際に行って条件を満たしているか調べた内容は別記事で個別に書いています。
2025年で実際に行ったラドン温泉
- 湯の山温泉グリーンホテル(三重県)→ブログ記事
- しそう よい温泉(兵庫県)→ブログ記事
- ラジウム温泉 かすみ荘(岐阜県)※2024年に閉館→ブログ記事
現在はこれくらいを実際に行って確認できた場所となります。
これからどんどん追記していこうと思います。
まとめ
ラドン温泉は初めて聞くと「こわい」とか「あやしい」と感じると思います。
実際に僕は最初そう感じて情報を遮断していました。
興味をもったきっかけは、作家のさとうみつろうさんと理論物理学者の保江邦夫先生の対談動画を見たときにラドン温泉の話題がでたことです。
この肩書と実績のあるお二人から「ラドン温泉」というワードが出たことで一気に興味が湧きはじめました。
はじめて行ったラドン温泉は兵庫県の「しそう よい温泉」です。
こちらは上記の動画内で話題に上がったラドン温泉です。
平日に行ったのもあって貸し切り状態。
自然を見ながら入る露天風呂もヒノキの浴槽で雰囲気は抜群。泉質もトロっと重量感がありつつ、まるでシルクのような肌触り。
スーパー銭湯のお湯とはまるで違う、本物を実感したのがその時でした。
この感動をいつも味わいたい。と思い近くのラドン温泉を探して通うのですが
ネットで調べた内容と実際が違い、塩素消毒をしていることをわかりづらく記載されているものがほとんど。実際に店舗の脱衣所に小さく書かれているのがほとんどです。
これではラドンの掛け流しと信じた人を騙していることになる。と思い
本当の本物をちゃんと分かるようにまとめたいということでブログとして調査結果を発表していこうと始めました。
まだまだ勉強不足なところ、文章がわかりづらいところがあるかとおもいますが
ぜひラドン温泉に行ってほしいです。
そして、このブログから知った本物を味わってほしいです。
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