- クライシスアクターって本当にいるの?
- テレビのヤラセや演出があるって本当?
- なぜそんなことするの?
納豆を一週間食べたら痩せた、新店舗開店の当日から長蛇の列、全国放送なのにプライベートを平気で答える女性。ヤラセや演出があることを知らないと、情報を真実だと信じて意見を誘導されてしまいます。過去に有名なテレビ番組が嘘を捏造した事件もありました。スポンサーのために、特定の商品やブランド、お店を良く見せる演出や仕込みは必要なのです。
この記事では、テレビ業界の演出やヤラセの有無と、元クライシスアクターの意見、エキストラの演出を疑われている報道を解説します。この記事を読めば、クライシスアクターやエキストラの演出、仕込みを見抜けるようになります。クライシスアクターは元々、災害訓練で被害者などを演じる人です。テレビではエキストラを使って演出や仕込みをします。裏事情を知って報道を理解しましょう。
クライシスアクターは災害訓練の協力者のこと
クライシスアクターとは、消防や救急、警察などの訓練で「被災者役」や「混乱する群衆役」を演じる人を指す用語です。現実の大規模災害に近い状況にし、実践的に行うための重要な役割です。近年では事件・事故の報道映像にクライシスアクターが起用されていると噂され始めました。広い意味ではエキストラです。ネットでは、災害や事件事故の報道に起用されている演者を指して使われます。
テレビのエキストラを使った演出や仕込みの存在が一般に広まりました。おかげで、過去の事件事故も疑われ始めました。代表的な例は、街頭インタビューに同じ人物が登場しているヤラセ疑惑です。
テレビの街頭インタビューで同一人物が登場するのがヤラセではない5つの理由
街頭インタビューで同一人物が何度も登場するのは、ヤラセではありません。街頭インタビューにコストをかけるテレビ局側と、目的を持って出演したい人物の利害が一致した結果です。同一人物が登場する理由と、ヤラセをしない理由は以下の5つです。
- ヤラセがバレた時のリスク
- 目的をもった出演希望者の存在
- テレビ局側のコストやノルマなどの事情
- 街頭インタビューできる場所の条件の厳しさ
- ヤラセを任せられる人材がいない
順番に解説します。
テレビでヤラセをしたら一瞬でバレて大問題になるからやらない
ヤラセはバレやすく、バレた後のリスクが高すぎます。カンペや事前の打ち合わせで発言をさせたとバレたら、番組は終了して指示した本人はクビです。ヤラセは不自然さが残り、番組の信用を失います。内部の人物が仕事を辞めて暴露したり、内部告発をしたりする可能性も高いです。欲しい発言がある場合、何十人も声を掛ければいつか目的を達成できます。なので、ヤラセはしません。
テレビの街頭インタビューを受ける人には目的がある
街頭インタビューを受けてくれる人は目的をもっている人です。目立ちたがり屋や、なにか意見を話したい人、売名行為、記念としてなどの理由があります。街頭インタビューは、出演して答えたい人は基本はいません。多くの人は用事があり、急いでいます。そして、出演のリスクが高いから逃げます。出演したときのリスクは6つです。
- 出演しても謝礼はゼロ、もしくは粗品程度
- メイクや服装が不十分
- 緊張で変な発言をする
- 仕事のサボりがバレる
- 不倫や浮気がバレる
- 嘘をついて誘いを断ったことがバレる
あとから映像を使わないでと、クレームが来ることも多いです。例えば、学生本人が承諾して撮影したあと、親からクレームが入り映像を使えなくなった事例です。普通は、自分自身や身内の姿が映像として残ることを避けます。
テレビに映りたい人たちは、テレビ局の事情を把握して、どうしたらインタビューに出演できるかを熟知しています。テレビ局側も限られた時間内で欲しい発言があります。しかし、多くの通行人からは無視され、避けられ、断られることが普通です。さらに出演承諾書のサインを求めたら、出演の難易度が跳ね上がります。そのため、口頭承諾で個人情報は取りません。
映りたい人がいたら素直にインタビューをします。過去の出演歴は、出演承諾書(個人情報)を管理していないため考慮しません。結果として、同じ人物が何度も登場できます。
テレビの街頭インタビューができる場所が限られている
街頭インタビューは活動場所が限られます。多くの場所では警察から「道路使用許可」を求められて撮影ができません。広く陣取るわけではないため、わざわざ申請をするのも手間です。報道の自由と、治安・秩序の維持とのぶつかり合いです。地域によって規制の厳しさにばらつきがあります。そのため、自然と撮影しやすい場所が数カ所に絞られます。映りたい人たちは、テレビ局側の事情を知って待ち伏せることが可能です。
テレビの街頭インタビューにエキストラを使うのは高リスク
エキストラ会社に所属する人物に、ヤラセを依頼すると暴露される可能性が高いです。エキストラ会社は一般人が登録可能です。映画やドラマの群衆役として出演します。登録時に出演承諾書にサインして個人情報を管理します。テレビ局側にとっては「身元が分かっている素人」程度の認識です。目立ちたい人間に、ヤラセを任せられるほどの信用はありません。
以上、街頭インタビューに同じ人が登場する理由と、ヤラセを使わない理由5つを解説しました。
- テレビ局側のコストやノルマなどの事情
- 街頭インタビューできる場所の条件の厳しさ
- 目的を持った出演希望者の存在
- ヤラセを任せられる人材がいない
- ヤラセがバレた時のリスク
街頭インタビューでヤラセをするリスクが高く、可能性はかなり低いといえます。
テレビCMの街頭インタビュー風映像はただの演出
CMで素人や一般の愛用者風の人物が、ある商品を使った感想を答える映像は演出です。CMはあくまで広告です。個人の感想をどんな形で伝えるかは、ある程度の表現が許されています。芸能人が愛用している風にするか、素人が愛用している風にするかの違いです。CMの場合、出演者はエキストラ登録された人を起用します。しっかり給料も発生している正式な仕事です。
テレビ業界では演出・仕込み・ヤラセの意味が違う
演出と仕込みとヤラセは、違う意味で使われています。テレビ局は演出と仕込みをします。しかし、ヤラセはリスクが高すぎてしません。店舗の紹介で、お客さんとして家族や友人などの身内を配置することはよくある演出です。楽しい雰囲気を演出する範囲で、一言だけ発言をもらう程度は演出の許容範囲です。背景の一種と考えます。
仕込みは、時間と場所と質問内容を伝えて事前に人員を配置する手法です。仕込みであっても、本人に「発言の強制や、心にもないことを言わせない」ことを大事にします。そうでないと、あとあとテレビ局に言わされたなど暴露されて職を失うからです。
ヤラセは仕込みと違って「このセリフを言って」という発言の強制をします。心にも無いことも言わせせます。つまりは嘘・捏造です。あとから必ず暴露されて大問題となり、信用を失くします。演出と仕込みは、表現の一部として許容されています。しかし、ヤラセはリスクが高すぎてしません。
有名なフジテレビの番組「発掘!あるある大事典」のヤラセ問題
ヤラセ問題で有名なテレビ番組は「発掘!あるある大事典」です。当時、番組は信用と影響力がありました。例えば納豆が痩せると紹介されると、翌日全国のスーパーから納豆が品切れになります。番組終了のきっかけは、納豆で痩せるという映像が嘘だったとバレたヤラセ問題です。問題発覚後、番組の信用が失われ番組自体が終了となりました。
クライシスアクターの存在がネットで噂された事件3選
テレビがヤラセをしなくなったと主張してきました。しかし、ネットでは未だに疑念の残る事件事故の映像があります。クライシスアクターの存在が話題になった例を紹介します。
ウクライナ・マリウポリの病院空爆(2022年)
ロシア・ウクライナ戦争の戦地マリウポリが爆撃を受け、産科小児科病院から退避する映像が報道されました。妊婦のマリアンナさんが映像に映り、爆撃の悲惨さを訴える報道です。その後、彼女が美容インフルエンサーだと発覚すると、売名行為や演技、フェイクニュースだと指摘され話題になりました。»参照:日刊スポーツ「ウクライナ小児病院から避難した妊婦写真に「フェイク」「恥を知れ」悪質な書き込み相次ぐ」
アメリカの大規模銃乱射事件
2012年に米コネチカット州のサンディーフック小学校銃乱射事件では「政府が銃規制を推進するための自作自演であり、被害者の家族や子供たちはクライシスアクターだ」という根拠のない中傷や陰謀論がネット上で広がりました。»参照:BBC「米小学校銃撃事件を「うそ」と否定の司会者、約5億5000万円の賠償命じられる」
2021年10月31日の京王線刺傷事件
ハロウィンの京王線の電車内で仮装した男性が乗客17人に重軽傷を負わせた事件。他の乗客が車内の状況を撮影した映像がテレビでも流されました。映像を観た元エキストラの視点で、疑う点がいくつか指摘されています。»参照:朝日新聞(外部サイト)
- ハロウィンの時期で、仮装した人物が犯人以外いない
- パンツスタイルの女性が多い
- ピンヒールがいない
- ミニスカートがいない
- ブランドのロゴの入った服装、持ち物を持った人がいない
- 老人、妊婦、学生、子ども、病人がいない、スーツのビジネスマンがいない
- 撮影者のポジショニングが素人ではない
- 撮影している人物が映像提供者以外に一人もいない
- 映像に写っている乗客から映像使用のクレームがない
これらの疑問点と、須田美貴さんなどの元エキストラ経験者の意見から、エキストラ(クライシスアクター)が起用された可能性が高いと指摘されています。
元クライシスアクター須田美貴さんの告白で再注目された
人生相談須田黒田事務所の須田美貴さんは、自身がエキストラ業を長年経験してきたことをSNSで公表しています。
YouTube「街録チャンネル」「ダニエル社長の週間ニュース」などに出演
須田美貴さんはYouTubeで元エキストラとしての経験を公表しています。多くのYouTubeチャンネルに出演して、元クライシスアクターとしてテレビの裏側を告白しています。
- 「発掘!あるある大事典」では、美容健康実験のエキストラ
- 新店舗の開店日に並んで行列を作る
- スーパーの袋詰めに群がる主婦
- 街頭インタビュー
- 一般人へのドッキリ
- テーマパークでのインタビュー
など30年エキストラとして経験してきたそうです。
元クライシスアクターがヤラセやエキストラを見分けるポイント3選
元クライシスアクターの須田美貴さんが、映像を観てヤラセやエキストラの演技だと見分ける方法を3つ紹介します。
- ロゴの入っていない無地の服装
- 撮影場所の想定される客層と少し違う
- 子どものインタビューは、普通親が拒否するため、高確率でエキストラ
ロゴの入っていない無地の服装を着ている
エキストラや仕込みの人物には、事前に無地の服装を着てくるよう指示されます。服装のブランドが映ると、広告となってしまうため、番組のスポンサーとの兼ね合いが発生します。
撮影場所の想定される客層と少し違う出演者
撮影場所の客層とは違う人物のインタビューはエキストラの可能性が高いです。例えばテーマパークで、子どもと母親のみがインタビューを受けている場合です。テーマパークで家族連れの多くは父、母、子で揃っています。しかし、母と子だけでインタビューに答えてる場合、想定される客層と少し違います。
理由は、主婦がエキストラ業を副業としてやっている場合が多いからです。子どもを連れて撮影しやすいのです。同じ理由から、高齢の母と娘のショッピング中のインタビューもエキストラを起用しています。
子どものインタビューは高確率でエキストラ
子どもへのインタビューは、エキストラが起用されている可能性が高いです。今の時代、子どもの映像が全国に放送されることを親は避けます。そのため、子どものインタビューに関しても、エキストラが起用されます。
現代はエキストラの需要が高まっている
現代ではテレビに自分の映像が残ることが高リスクだと認知されています。テレビ局側も、未承諾の人物が映像に映るとクレームに繋がるため、映さないように厳しく管理されています。例えば、通行人が映りこみ、クレームがあると映像は使えません。時間と労力をかけて撮影した費用が無駄です。そのため、背景の通行人や群衆でさえ、エキストラを準備して撮影場所を確保している場合も増えています。
テレビの報道映像に出てくる人物に、役者が存在する可能性が高い
元クライシスアクターの須田美貴さんは、知ってる顔がテレビに出ていると分かるそうです。他のエキストラと現場で顔を観たことがあるからです。須田美貴さんは、今まで事件や事故をわざと演出するクライシスアクターの仕事は経験したことはないそうです。しかし、テレビ側の事情を知っていて、エキストラの特徴を熟知しているため、映像に違和感を感じるといいます。
テレビの報道は疑うだけにとどめて、個人攻撃はしないことが大事
テレビは情報を極端に、かつ状況を盛って報道します。元クライシスアクターの須田美貴さんや、元ディレクター、記者などのブログを調べても間違いありません。政治に関わる事件事故の演出になると、かなり守秘義務の厳しい専属の集団がいる可能性が高いです。宗教関係者や利害関係者、外国人が絡むと情報が出てきません。日本人に求められるのは、テレビやSNS、ネットの情報を鵜呑みにしないことです。大事なのは個人を特定することではなく、全体の構造を知ることです。

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